年齢とともに気になり始める「体のニオイ」。
加齢臭と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、あの独特な“古い油のような臭い”ですが、それだけではありません。
実は、加齢臭の裏には「アンモニア臭」という別のタイプの体臭が隠れていることもあるのです。今回はこの2つのニオイの違いと原因、そして対策方法について詳しく解説します。
加齢臭とは?「ノネナール」が主な原因物質
加齢臭の主な原因は「ノネナール」という成分。これは皮脂に含まれる脂肪酸(パルミトオレイン酸)が酸化し、皮膚の常在菌や酸素と反応することで生成されます。
特に40代以降の男性に多く発生し、枕や衣類に残る油っぽいニオイが特徴です。
- 発生源:首回り、耳の後ろ、背中、胸元
- 臭いの特徴:古い油のような臭い、使い古した雑巾のような臭い
- 原因成分:ノネナール
このノネナールは通常のボディソープでは落ちにくく、しっかりとした洗浄成分と抗酸化成分が必要とされています。
アンモニア臭とは?疲労や腸内環境の乱れが影響
アンモニア臭は、いわば“体の中から出てくる”臭いです。
主に腎機能の低下や肝臓での代謝異常、また腸内環境の悪化などが原因で、汗や尿に含まれるアンモニアが皮膚表面で揮発することで発生します。
- 発生源:全身の汗腺、特にワキや背中
- 臭いの特徴:ツンとした刺激臭、尿のようなニオイ
- 原因物質:アンモニア
このアンモニア臭は、疲労がたまっているときや、糖質中心の偏った食生活、慢性的な便秘などが関係していることが多いのが特徴です。
加齢臭とアンモニア臭はまったくの別物
加齢臭とアンモニア臭は、まったくの別物です。
まず加齢臭は、皮脂に含まれる成分「パルミトレイン酸」が酸化・分解されることで発生する「2-ノネナール」という物質が主な原因です。これは、40代以降に皮脂の成分が変化することによって特有のニオイが強まりやすくなるという、いわば“年齢とともに変化するニオイ”です。
一方でアンモニア臭は、体内の老廃物がうまく処理されなかったときに、汗や尿と一緒にアンモニアとして排出されることで発生するニオイです。特に、肝機能や腎機能の低下、疲労の蓄積、極端なダイエットや糖質制限などによって代謝バランスが崩れたときに強くなる傾向があります。
つまり、加齢臭は「皮脂の酸化による変化臭」、アンモニア臭は「体内の老廃物の排出に伴うニオイ」であり、原因も発生メカニズムもまったく異なるものです。
ニオイの性質も、加齢臭が“古本のようなニオイ”や“ろうそくのようなニオイ”と言われるのに対して、アンモニア臭は“ツンとした刺激臭”として感じられることが多く、明確な違いがあります。
「混在型体臭」とは?40代以降に増えるニオイの複雑化
最近では、ノネナールとアンモニア臭が同時に発生する「混在型体臭」に悩む中高年が増えています。
これは、生活習慣の乱れやストレス、加齢による代謝の低下などが重なった結果、複数のニオイ成分が同時に発生するためです。
この混在型体臭を放置してしまうと、周囲への悪印象だけでなく、健康面にも悪影響を及ぼすことがあります。
私が実践した「アンモニア臭」対策3つ
対策①:腸内環境と肝機能を整えるサプリを取り入れる
体からアンモニア臭が出てしまうのは、代謝の過程で発生したアンモニアがうまく分解・排出されずに汗や皮膚から出てしまうから。
私の場合、脂っこい食事が続いたときにニオイが強くなる傾向がありました。肝臓での解毒が追いつかなくなっていたんだと思います。
そこで取り入れたのが、体内のニオイをケアする専用サプリ。
私が選んだのは『シューナックス』というサプリで、特にアンモニア臭に着目して設計されているのがポイントです。
善玉菌を増やす乳酸菌と、肝臓の働きをサポートするオルニチンなどが入っていて、私のように内側からのニオイに悩む人にはまさに「体内ケアの要」になってくれました。
⇒ 【体験レビュー】シューナックスを40代男が飲んでみた結果
対策②:ボディソープは“皮脂臭”より“アンモニア臭”に強いものを選ぶ
体臭対策用のボディソープって、実は「加齢臭(ノネナール)」向けが多くて、アンモニア臭にはそこまで効果がないものもあります。私も最初は“柿渋”や“ミョウバン”成分の石鹸を使っていたんですが、あまり変化がなかったんです。
そんな中で見つけたのが、『MONOVO デオドラントボディ&フェイスウォッシュ』。
このボディソープは、殺菌・消臭成分として有名なシメン-5-オールとグリチルリチン酸2Kが入っていて、肌に優しいのにしっかりニオイ対策してくれる感じ。
特にアンモニア臭に関しては、洗い流したあとも肌がさらっとしている感じが続いて、長時間の防臭効果を実感できました。
⇒ 【使ってみた】MONOVOボディソープの本音レビューと効果まとめ
対策③:汗をかく習慣をつける(でも拭き取りもセットで!)
意外だったのが、「汗をかくこと自体がニオイの改善につながる」ということ。私はもともと汗っかきなので、「汗=ニオイ」と思っていたんですが、実際には汗をかかない生活のほうがアンモニア臭がたまりやすいというんです。
理由は、汗腺の機能が衰えると、汗に老廃物が混ざりやすくなり、結果としてアンモニア臭が強くなるから。だから私は毎朝ストレッチや軽い運動をして汗をかくようにしています。ただし、かいた汗はそのままにせず、汗ふきシートやシャワーでしっかり拭き取ることも大事。汗が皮膚上で雑菌と混ざると、結局ニオイの原因になってしまいます。
こうして「加齢臭」と「アンモニア臭」の違いを知って、それぞれに合ったケアを取り入れたことで、私自身かなり気にならなくなりました。「なんとなく体臭が気になるけど、何をしたらいいかわからない…」という人は、まずはニオイのタイプを見極めるところから始めると、対策の効果が全然違ってきますよ。